【大阪難読駅名】「柴島」の読み方は?地名の由来には豊臣秀吉が関係していたかも

「柴島」

……しばじま?うん、そう読みますよね。

だって、「柴」も「島」も、超メジャーな漢字ですし。

でも、実はこれ「くにじま」って読むんです。

え?どこに「くに」要素が?

と首をかしげたあなた、大丈夫。ほとんどの人が最初はそうです。

けれど実はこの「柴島」、ただの難読地名では終わらない、

知れば知るほど「ちょっと誰かに話したくなる」、

そんなディープな背景を秘めた地名なんです。

しかも、実はこの名前、あの戦国時代の武将・豊臣秀吉の「川との戦い」にも関係があるという説まで!?

今回はそんな「柴島(くにじま)」の読み方、由来、そして未来の姿まで、

歴史と現代が交差するディープな旅に出てみましょう。

柴島はどこ?アクセスとローカル感が絶妙な立地!

柴島駅は、大阪市東淀川区。

淀川のすぐそば、川に挟まれたちょっと独特な地形にあります。

駅の周りにはなんと大阪市水道局の浄水場がでーんと構えており、

なんとも公的インフラに守られた(?)珍しい立地。

阪急千里線に乗れば、すぐ隣には阪急京都線の崇禅寺(そうぜんじ)駅があり、

「乗り換え面倒やし、崇禅寺まで歩こか〜」なんて地元民もチラホラ。

でも侮るなかれ、千里線は天六(天神橋筋六丁目)から北千里を結ぶ、

学生や北摂エリア住民にとっては命綱のような存在。

関西大学生なんて、もう“千里線ライフ”そのものですよね。

柴島駅の魅力は“淀川リゾート感”

柴島駅のもう一つの魅力は、徒歩5分で淀川の河川敷にアクセス可能な点!

春や秋には、ふらっと散歩するだけで「めっちゃ癒される……」となる絶景スポット。

ジョギング、サイクリング、釣り、BBQにスポーツ──

都市の真ん中とは思えない開放感がここにあります。

しかも、淀川を望むショートホール12のゴルフ場

その名も「柴島ゴルフクラブ」まであるという、まさかのゴルフリゾートっぷり。

梅田にも自転車で20分ほどで行けるので、アクセスもなかなか◎です。

柴島=くにじま?──由来に迫ってみたら“戦国ロマン”が出てきた!

さてさて、本題の「柴島=くにじま」の由来ですが、諸説あるんです。

◆説1:茎島(くきじま)→くにじま

もともとこの辺り、難波八十島と呼ばれる小島だらけのエリアだったそう。

その中に「茎島(くきじま)」という島があり、それが訛って「くにじま」に?

◆説2:くぬぎ島説

「くぬぎ」という薪に使われる木がよく育っていたので、「くぬぎ島」→「くにじま」になったとか。

◆説3:国島(くにじま)→柴島(当て字?)

平安時代、このエリアはすでに「国島」と呼ばれており、それが後に「柴島」という漢字で表記されるようになったという説。

◆説4:此木島→“柴”の創作説

昔は「此木島(このきじま)」とも呼ばれていて、「此」と「木」が合体して「柴」になった……という、ちょっと創作っぽい合字説。

ここまで聞くと、「どれが正しいの?」となるかもしれませんが、

実はこの“当て字パターン”、大阪の地名ではめちゃくちゃ多いんです。

例えるなら、スマホの変換候補が謎の単語を提案してくるあの感じ。

「なんでそうなるの!?」と思ったら、もう“そうなった歴史”があるんですよね。

ちなみに個人的には、

「平安時代の“国島”+読みはそのまま、漢字は後から“柴島”が当てられた」説が、

戦国ファンタジー感もあって推したいところです。

豊臣秀吉と柴島の“水の戦い”?

これは完全に歴史マニア向けの話ですが、

淀川の治水に関わる話の中で、豊臣秀吉が柴島周辺の川を整備したという記録も一部に存在します。

「城を建てる前に、まず水の流れを制するべし」

そんな信念を持っていたと言われる秀吉にとって、

この柴島エリアの治水は、まさに“前哨戦”。

それを思うと、単なる「読みにくい駅名」も、ちょっとロマンが膨らみませんか?

柴島駅が高架に!駅前の未来図は“北欧風”!?

そんな柴島駅、現在高架化工事が進行中。

新しい駅舎は、今より少し西にズレて設置される予定とのことで、

現地には木目調のデザインが描かれた完成予想図も公開されています。

最近、大阪の鉄道駅で流行りの「木のぬくもり系デザイン」ですね。

隣の淀川キリスト教病院との景観バランスも意識されているようで、全体的にシンプル&ナチュラルな印象。

高架下にカフェやショップができるかはまだ不明ですが、

この“静かだけど実は深い”柴島に、また新しい風が吹きそうです。

最後に:読めないけど、忘れられない地名「柴島(くにじま)」

ということで、今回は大阪屈指の難読地名、

「柴島(くにじま)」について探ってみました。

知らなければ通り過ぎてしまうこの駅、

でもその奥には、淀川と共に流れてきた長い歴史と、

都市と自然が絶妙に交差する、不思議な魅力が詰まっています。

読めないけど、忘れられない。

そんな地名があるからこそ、大阪のまち歩きって面白いですよね。

次に柴島駅を通るとき、誰かにこう言ってみてください。

「ここ、くにじまって読むねんで。しかも昔は茎島やったかもしれんし、秀吉も関係あるかもやで?」

たぶん、その人、めっちゃびっくりすると思いますよ。