街を歩けば見かけることも多い、あの有名な中華チェーン
「餃子の王将」と「大阪王将」。
似たような名前にどちらも餃子が看板メニュー。
「えっ、これって同じお店じゃないの?」なんて思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
でも実はこの2つ、味も経営もまったくの別モノ!
「餃子一日百万個!」のフレーズでおなじみの京都発・餃子の王将と、ユニークなCMで話題を集めた、大阪発の大阪王将。
今回はそんな2大中華チェーンの気になる違いを、メニューや店舗数の比較も含めてわかりやすくご紹介します!
なぜ2つの王将が存在するの?
日本全国で見かける「王将」という名前の中華チェーン。
けれど、ふと気づくと——「餃子の王将」と「大阪王将」、2つある!?
これって姉妹店?それともライバル?と、不思議に思ったことはありませんか?
実はこの2つ、ただの別企業ではなくちょっとした因縁とドラマを抱えたストーリーがあるんです。
大阪王将は、餃子の王将からの独立組!
物語のはじまりは、京都発祥の「餃子の王将」。
創業者のもとで共に働いていた親類の一人が、
のちに独立して立ち上げたのが、「大阪王将」なんです。
当初はその名の通り大阪エリア限定で展開していた大阪王将ですが、
人気が出るにつれて「他県にも出店したい!」という想いが膨らみ、
なんと餃子の王将の本拠地・京都にまで出店を始めたのです。
京都王将 vs 大阪王将、ついには裁判沙汰に!
これに激怒した餃子の王将側は、
「王将の名前を使うな!」と、大阪王将を相手に裁判を起こすまでに発展。
王将ファンには信じられない展開ですよね…。
最終的には和解が成立し、今では
- 「餃子の王将」=京都王将(運営:王将フードサービス)
- 「大阪王将」=(運営:イートアンド)
という形で、それぞれ独立したブランドとして全国展開を果たすまでに成長しました。
王将ブランドを巡る攻防、でもどちらもスゴい!
親族だからといって油断せず、
商売の世界で真っ向から勝負を挑むあたり、まさに関西の商人魂。
しかも結果として、どちらの「王将」も餃子好きの心をつかみ、
全国的な人気チェーンに成長しているのだから驚きです。
餃子の王将 vs 大阪王将!メニューやお店の雰囲気、店舗数はどう違う?
餃子好きなら一度は行ったことがあるであろう、餃子の王将と大阪王将。
どちらも全国に展開する有名チェーンですが、実はメニューの傾向も、お店の雰囲気も、運営方針もかなり違うんです!
今回はその気になる違いを、観光で訪れる方にもわかりやすく比較していきます!
メニューの違い:今ではどちらも豊富!
ひと昔前までは、
- 餃子の王将:とにかくメニューが豊富!
- 大阪王将:メニューを厳選している印象
というイメージがありましたが、最近では大阪王将もラインナップが充実してきており、
数だけで見れば大きな差はほとんどありません。
ただし、味付けや料理スタイルには若干の個性が。
例えば、餃子の王将はベーシックで安定感のある味が魅力。
一方、大阪王将は“チーズ餃子”などちょっとひねりをきかせたメニューも楽しめます。
お店の雰囲気:活気派 or 落ち着き派?
お店の雰囲気にも大きな違いがあります!
- 餃子の王将は、まさに町中華の王道スタイル。
厨房のライブ感が伝わるオープンな作りで、活気に満ちた雰囲気。
とくに京都・八坂神社前の店舗などは、「これぞ王将!」という熱気を感じます。 - 大阪王将は、木目調の落ち着いた内装が特徴的。
厨房と客席が分かれているお店も多く、ゆったりとした空気感があります。
店舗によって雰囲気が異なるのも特徴で、ちょっとした“隠れ家中華”を味わいたいときにもぴったりです。
店舗数の違い:規模感にも差あり
- 餃子の王将(京都王将):全国に約700店舗以上。
すべての店舗が「餃子の王将」というブランドで統一されています。 - 大阪王将:餃子専門の店舗数自体はやや少なめですが、
他のブランド業態(からあげ、ラーメンなど)も手がけており、グループ全体としての展開力は侮れません。
それぞれに戦略の違いが見えて面白いですよね。
方針の違いが“個性”を生む!
- 餃子の王将:「これぞ王将!」という大衆的な安定感と統一感が魅力。
- 大阪王将:ちょっと上品で、自由度の高いチャレンジ精神が光ります。
似た名前ながら、味・雰囲気・方針すべてにしっかりとした個性があるこの2つの王将。
観光中のランチやディナーに「今日はどっちの王将に行ってみよう?」と選ぶ楽しさも味わえます♪
実はもう一つの“王将”が鹿児島に!? ご当地限定「鹿児島王将」とは?
餃子の王将と大阪王将、それぞれのルーツや違いをご紹介してきましたが……
最後にもうひとつ、ちょっと驚きの王将トリビアをご紹介します!
なんと、鹿児島県には、京都の餃子の王将とも大阪王将とも異なる、もうひとつの「餃子の王将」が存在するんです!
名前も看板も「餃子の王将」だけど…実は別会社!
鹿児島県内で営業している「餃子の王将」は、
実は京都本社の王将フードサービスとはまったく別の企業が運営しているもの。
にもかかわらず、看板のロゴや店構えは本家そっくり。
「え、フランチャイズ店でしょ?」と思いたくなりますが、実は完全に“鹿児島ローカル”の王将なんです。
なぜ名前を使えるの?実はちゃんとした理由が!
ここで気になるのが、「じゃあ、なんで名前を使っていいの?」という点ですよね。
京都の王将は大阪王将と名前の件で裁判までしたという過去があるのに、なぜ鹿児島はOKなのか?
その答えは、正式な協定が結ばれているからなんです。
鹿児島王将と京都王将の間では、
「鹿児島県内に限り、店舗運営とブランド使用を一任する」という独自の取り決めが結ばれているそう。
いわば、公認の別王将なんですね。
餃子じゃない!? 鹿児島王将の名物は天津飯!
さらに驚きなのが、その看板メニュー。
京都や大阪の王将が餃子推しなのに対して、
鹿児島王将のイチオシはなんと「天津飯」!
店舗によっては、餃子を注文しないお客さんも珍しくないんだとか。
これぞまさに、ご当地王将の個性です!
まとめ
今回は、全国で愛される大衆中華チェーン「王将」の世界に迫ってみました。
京都発祥の「餃子の王将」、独自路線を歩む「大阪王将」、そして鹿児島にだけ存在するご当地版の「鹿児島王将」。
同じ王将という名前でも、ルーツも、味も、お店の空気もぜんぶ違うというのは驚きですよね!
でも、共通しているのはどこもお腹も心も満たしてくれる、庶民の味方の中華屋さんということ。
まさに「みんな違って、みんないい」──そんな存在です。
旅先でふと中華が食べたくなったとき、
いつもの王将とは違う“別の王将”に入ってみるのも、旅の醍醐味のひとつになるかもしれません。
気軽に、でもじっくりと。
餃子ひと皿から広がる「王将の旅」、あなたも体験してみませんか?
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