大阪の道路には「筋」と「通」がある?名称の覚え方は碁盤の目が便利!

大阪の街って、どこを歩いていても似たようなビルばかりで、
「今どこにいるんやろ?」って迷ってしまうこと、ありませんか?

ビルが密集していて見通しも悪いから、目的地がどっちにあるのかも分からなくなりがちです。

実は僕も、大阪の街を歩いていてそんな不便さを感じたことがあります。

でも、ある“たった一つのポイント”さえ押さえれば、
迷わずスイスイ目的地までたどり着けるようになるんです!

そのポイントとは——
「主要な筋(すじ)と通(とおり)を覚えること」

たったこれだけで、大阪の道は一気にわかりやすくなります!

では具体的にどういうことなのか、詳しく見ていきましょう!

「筋」と「通」の意味は?違いは何?

大阪に来たことがない方でも、「御堂筋(みどうすじ)」という言葉を一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

実はこれ、道路の名前なんです!

大阪には、御堂筋や四ツ橋筋(よつばしすじ)、長堀通(ながほりどおり)、中央大通(ちゅうおうおおどおり)など、特徴的な名前の道路がたくさんあります。

よく見てみると、道路の名前には「○○筋」と「○○通」の2つのパターンがあることに気づくはず。

さて、この「筋」と「通」、いったい何が違うのでしょうか?

「筋」と「通」の違いは?

実は、とってもシンプルなんです!

  • 南北に走る道は「筋(すじ)」
  • 東西に走る道は「通(とおり)」

と呼ばれているんですね。

なぜこのような呼び分けがされているのか? その由来については、実ははっきりした記録は残っていません。

ですが、有力な説としては、

「縦(南北)を“筋”、横(東西)を“通”と呼べば、分かりやすいやん!」

と、シンプルな理由で決められたと言われています。

この区別さえ知っていれば、大阪の街を歩くのが一気に楽になりますよ!

道路名称の覚え方は碁盤目状に考えるとわかりやすい

中学や高校の日本史で、「京都の平城京や平安京は碁盤の目のような街並みだった」って習った記憶、ありませんか?

実は大阪の街も、あの“碁盤目状”の構造を受け継いでいるんです。
しかもそれが、今もそのまま残っているんですよ!

大阪の碁盤目道路 by Google Map

この整った街の形を見るたびに、僕はつい「シムシティ」を思い出してしまいます(笑)

実際、シムシティであの碁盤目スタイルで街を作ってみると、ビックリするくらいのスピードで発展していくんですよね。
やっぱりこの構造って、街づくりの理にかなってるんだなぁと実感します。

さて、そんな大阪市内には細かい道も含めると南北・東西にそれぞれ約30本以上の道が走っています。

……全部覚えるのは、正直めちゃくちゃ大変です(笑)

そこで今回は、日常会話や案内でもよく登場する、
「5本の筋と4本の通り」に絞ってご紹介します!

この9本さえ覚えておけば、大阪市内、特にビジネス街が集中する中央区はバッチリ網羅できますよ。

出張で大阪を訪れる方や、これから街を歩き回る予定がある方には、ぜひ覚えておいてほしい道です!

大阪の主要道路を紹介

大阪の主要な道路
大阪の主要な道路 by Google Map

筋(すじ)

それでは、大阪市内の代表的な「筋(南北の道)」を西側から順にご紹介していきます!

四ツ橋筋(よつばしすじ)

御堂筋の相棒的存在で、「大阪の静脈」とも呼ばれる南北の大動脈。
難波から梅田までをつなぐ南行き一方通行の道路です。
御堂筋より落ち着いた雰囲気で、オフィス街としても人気のエリアを通ります。

御堂筋(みどうすじ)

言わずと知れた「大阪の大動脈」!
梅田から大阪市役所を経て難波までをつなぐ、
最大8車線・北から南への一方通行のメインストリートです。
ビジネス、観光、ショッピングの中心を貫く、まさに大阪の顔とも言える道ですね。

堺筋(さかいすじ)

中之島近くの北浜駅から日本橋、動物園前付近までを南北に走る道路です。
日本橋でんでんタウンがこの通り沿いにあり、家電やサブカルの聖地としても知られています!

松屋町筋(まつやまちすじ)

南森町から天王寺動物園付近までをつなぐ通り。
「まっちゃまち」の愛称で親しまれ、老舗のおもちゃ問屋や節句人形のお店が並ぶ、どこか懐かしさ漂うエリアです。

谷町筋(たにまちすじ)

国道1号線から天王寺まで南北に走る道で、
道を境に西側はビジネス街、東側は住宅街やお寺が立ち並ぶエリアに分かれています。
歴史と生活感が交差する、どこか“古都っぽさ”を感じる筋です。

通(とおり・どおり)

続いては、大阪市内を東西に横断する主要な「通り」を、北側から順にご紹介します!

本町通(ほんまちどおり)

西区から大阪城方面へとつながる、落ち着いた雰囲気の通りです。
道幅はそれほど広くありませんが、すぐ南にある中央大通が交通量の多い幹線なので、抜け道や裏ルートとして使われることも多い便利な道路です。

中央大通(ちゅうおうおおどおり)

南北の「御堂筋」に対する、東西の大動脈ともいえる通りです。
阪神高速と並走していて、西区・南港方面の工業エリアから都心部を貫く要所でもあり、
物流や通勤など、日々多くの車が行き交う幹線道路となっています。

長堀通(ながほりどおり)

京セラドームの北側から玉造(たまつくり)あたりまでをつなぐ東西の道です。
特に心斎橋~松屋町あたりは、ファッションブランドのビルや高級マンションが立ち並び、
都会的で洗練された雰囲気が漂うエリア。
今回紹介する通りの中でも、一番「今っぽさ」を感じる場所かもしれません。

千日前通(せんにちまえどおり)

大正区から難波・日本橋を通って、鶴橋方面へと伸びる通りです。
この道沿いは、まさに「ザ・大阪」というミナミの空気感が全開!
商店街やグルメスポットも多く、大阪らしさを肌で感じたいなら外せない道です。

まとめ

というわけで今回は、大阪市内の「道路」に注目してご紹介してきました!

取り上げたのは主要な道だけですが、大阪の街は碁盤目状に東西南北に道が通っているので、
もし道を間違えても、すぐに軌道修正できるのが大きな魅力です。

まずは、御堂筋や中央大通といった大きな通りから覚えていくと、
全体の構造が見えてきて、街歩きがグッと楽しく、スムーズになりますよ!

大阪に来たとき、「今どこにいるんだろう?」と不安になったら、
ぜひこの“筋と通りのルール”を思い出してみてくださいね!